どんなに美しいブランドの食器でも、
手触り、口当たりの相性が合わなかったら駄目。
毎日使うものだからこそ、いつも触っていたくなる、
そんなうつわが欲しいものです。
それが目にも美しいものであれば、飾る楽しみもあって嬉しい。
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急須は6~7000円くらい。 ふたを外して花器として使っても |
こんな素敵なうつわに出合いました。
いつまでも手で触っていたくなるぽってりとしたかたち。
ざらりとした質感に土のぬくもり。
湯のみなどカップ類は手のひらで包んでもつと
触り心地の良さに、お茶の時間は持ちっぱなしになりそうなくらい。
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こちらは展示会を見に来た友人の 履いていた靴そっくりの色や材質だったことから 名づけられた「エナメルシリーズ」 価格は2500円から |
1995年に地元である茅ヶ崎で窯を開いたのと同時に帰郷。
それまでは展覧会に出すような大物の作品ばかり作っていたのが
こちらに戻ってきて「そうだ、私は食器を作りたかったんだ」と
ふだん使いのうつわを中心に作るように。
なかでも近年の宮崎さんの作品のスタイルは
板状の陶土を組み立てて手の中で自由に形を作っていくもの。
なるほど、どうりで手触りがいいはずです。
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宮崎和佳子さん。陶土を組み立て中 「日本人は食事の際、お箸や茶碗など 手に持つものが多いので 手触りでモノ選びをする 傾向にあると思います。 だから日常的に手で触る カップや急須の注文が多いのかしら?」 |
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居心地のいい空間づくりの技もさすが。 宮崎さんの作るうつわと生活空間が想像できます |
今はずいぶん変わって路地裏を少し歩くとアトリエがあったり
通り沿いにも素敵なお店が出来たりして、
散歩が楽しい街になりました」という宮崎さん。
通り沿いにも素敵なお店が出来たりして、
散歩が楽しい街になりました」という宮崎さん。
2010年6月に浜竹通りにアトリエとして宮崎陶房をオープン。
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八百屋だった場所をリノベーション。 ちょっと手を加えただけでうつわが主役となるアトリエに |
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ワカさんのうつわでコーヒータイム。 手触りのいいうつわを持ちながら話すと、 ついつい長話になってしまいます |
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陶芸教室に挑戦してみました。 ろくろを使うのは難しいけど、土の手触りが気持ちいい。 ちなみに陶芸教室は1回3000円+実費(といってもかなりお得な価格)/3時間 1回だけの参加ならここまで作っておけば、あとはワカ先生が釉薬を塗ります。 1か月半くらい待てば出来上がり! |
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こちらが1日陶芸教室に参加した方の作品 日常使いのうつわを自分好みの形に作れるのがいいですね |
特に西口に降り立つと、まるで私鉄沿線のようなほっこりした風情が残っています。
休日でも混んでいないので、都内からなら日帰りで電車に乗って
ゆっくりと散歩をしに来るのもよさそうですね。
陶芸デートもいいなあ。
触っていて心地のいいうつわづくりを目指して辻堂へ。
午前中は黙々と土をこね、ランチを食べて午後は海辺を散歩するのもいいですね。
いっぱい店を回るというよりは、落ち着いて大人の時間を堪能する感覚でどうぞ。
ぜひ、ホームページから問い合わせてみてください。
宮崎陶房
茅ヶ崎市浜竹2-8-6 浜竹商店街
JR東海道線 辻堂駅西口より徒歩5分
by chizuru
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